　
人間というものは、
見られ方や与えられた役割によって
その性格や人間性を変えていきます。
　
子育てや部下の教育、友人関係など、
いろいろな人間関係を思い出してみてください。
　
　
他人を腫れもののように扱うと、
本当に腫れものになってしまいますし、
　
素晴らしい人間であるように扱うと、
素晴らしい人間になってしまうものです。
　
　
現実では少女漫画のように、
白馬の王子様はやって来ませんが、
　
それなりの男を見繕っって、
「あなたは王子様よ！」と言い聞かせ、
白馬に乗せれば、だんだんと
王子様らしく育っていくものです（笑）
　　
男女問わず、「あげまん」と呼ばれる人は、
パートナーを心底信じて育てられる
度量の大きい人なんです。
　
　
　
他人にどう評価されるか、
どう見られているかは、
自分のアイデンティティに
大きく影響する、というお話です。
　　
そして、更に言うと、
　
「他人が自分をどう扱うか」も大事ですが、
「自分が自分をどう扱うか」が
最も大事だということも大事なポイントです。
　
２４時間、３６５日、死ぬまで
自分は自分と一緒に過ごすわけですからね。
　
あなたは、自分を
どんな人間として扱っていますか？
　
　
「私なんて・・・この程度」
　
なーんて思っていると、
ほんとにその程度になってしまいます。
　
　
今日から、今から、
自分のことを「素晴らしい人間」として
扱ってみませんか(*^^*)
　
　
　
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　本文
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今日ふと降ってきた言葉ががあります。
　
「人を腫れもののように扱うと、
本当に腫れものになってしまう。」
　
というものです。
　
　
「降ってきた」と言いましたが
僕が思いついた言葉ではありません。
　
コーチングのクライアントさんに
紹介してもらった、上場準備中の
会長さんに教えてもらった言葉です。
　
　
概要としては、
　
--------こんな話でした↓--------
　
部下を傷つけんように、丁寧に扱おうとするやろ。
　
でも、人を腫れもののように扱うと、
本来はどうかにかかわらず、
　
ほんまに腫れものみたいに
扱いづらい人材になってまうんや。
　
だから、相手をどういう人として扱うか
ホンマに気をつけなあかんで。
　　
--------ここまで↑--------
　
　
人は扱われ方によって、振る舞いが
変わってしまうという話です。
　　
この例は、部下の教育の話ですが、
同じことは、モンスターペアレント、
引きこもり、うつの社員たちなど
他の場面でも多く見られます。
　
　
実際の所、鬱になる人の多くは
（少なくとも僕が見てきた人は）
　
病気ではない「うつ状態」で
心療内科や産業医の診断にかかり、
「うつ病」と診断を受けて薬を飲むことで
本当のうつ病に移行して行きます。
　
本来は病気にならないはずの人が、
周りから病気だと「扱われた」ばかりに
本当に病気になってしまうんです。
　
（※繰り返しますが、全てではありませんよ。やばい時は、迷わず心療内科やカウンセリングへ行きましょう。）
　
　
　
「他人からの評価の影響力」について
分かりやすく理解してもらうために
　
有名な心理実験である
「スタンフォード監獄実験」
というものを紹介しましょう。
　
　
1971年アメリカのある心理学者が、
　
刑務所を舞台にして、
普通の人に肩書を与えると、
役割に合わせて行動してしまう事を
確かめる実験を行いました。
　
　
集められた普通の大学生を
「看守役」と「受刑者役」に
半々にグループ分けし、
　
実際の刑務所に近い設備を作って
それぞれの役割を演じさせました。
　
すると時が経つにつれて
看守役は自発的にいじめを行うようになり、
受刑者役は自然と卑屈になっていったんです。
　
どんどん状況はエスカレートし、
ついに禁止されていた暴力沙汰が
起きたため、二週間の予定が
たった6日間で中止されました。
　
看守役は実験が中止された時に
「話が違う」と続行を希望したそうです。
　
　
この衝撃的な実験を通して、
　
「人は与えられた役割に沿って行動してしまう」
　
という事が証明されました。
　
　
　
今までお話したことで分かるのは、
　
人は、元々持てる能力や才能よりも、
「どう扱われるか」に影響を受けて
振る舞いを変えるようにできている。
　
ということです。
　
　
これがわかった上で、
自分自身の、現状の扱いを
振り返ってみてください。
　
　
まず一番に大事なのは、
　
自分が自分をどう扱っているかです。
　
・不用意に他人にへりくだっていないか
・過小評価してしまっていないか
・自分のことを信じてあげているか
・他愛もない人間として扱ってしまっていないか
　
　
自分を価値ある人間として扱うと、
価値ある人間として振る舞うようになります。
　
自分を優しい人間として扱うと
周囲に施しと配慮を与えるようになります。
　
　
また、
ぜひ一番身近にいる大事な人を
大事な人として扱ってあげてください。
　
部下や生徒がいるならば、
有能で、信頼しているように扱ってください。
　
以前もお話しましたが、「愛は動詞」です。
　
　
想いを行動で示しましょう。
　
現実は行動に応えてくれますからね(^^)

　

023【人は扱われた通りの人間になる】