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恋人・家族・仕事仲間など、深く関わる
全ての人に知ってほしいものです。
　
すべての人間関係のすれ違いは
ここで語っている心理学的な
「３つのフィルター」によって起こっています。
　
この原理がわかっていると、
喧嘩した時、すれ違いが起きた時に、
その原因を探り、解決にこぎつけやすくなります。
　
人間関係で無駄に消耗しないために、
ぜひ、この知識を知っておいて欲しいです。
　
　
　
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本文
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ある時、友達の美容院に行った時、
20分も早く着いてしまったので、
サロンに置いてあった漫画
「喰う寝るふたり住むふたり」を
何気なく読んでいました。
　
　
同棲８年目のカップルの話なんですが、
１話毎に、リツコ（彼女）側と
のんちゃん（彼氏）側の両方の視点で
同じエピソードが描かれてるんです。
　
デートしたり、料理したり
親戚の子供を預かったり、
そんな他愛無い話なんですが、
　
置いてあった２冊とも一気に
読み切ってしまうほど面白くて、
なんだかほっこりしました(^^)
　
　
カップルの話なので、喧嘩したり、
ビミョーな空気になったりする場面が
出てくるんですが、
　
そのほとんどの原因は
思い過ごしや勘違いなんですよね。
　
　
彼女側のエピソードを読んだ後に、
彼氏側のエピソードを読んだら、
その見事な「すれ違い」具合に笑えます。
（他人事だと笑えるんですよね（笑））
　
　
恋人同士だけじゃなくて、
親子でも、付き合いが長い親友でも、
会社の同僚や上司との間でも、
　
すれ違いは毎日のようにありますよね。
　
「なんでわかんないの？」とか
「マジで空気読めないやつ」とか
もっと直球で「ありえない」って
思っちゃう場面のことです。
　
　
　
今日は「すれ違い」が起こる原因について
心理学的な解説をしていきます。
　
　
すれ違いの原因を端的に言うと
「見てる世界」が違うからです。
　
もっと詳しく言うと、
すべての人間が心のなかに持つ
「３つのフィルター」が
あなたと違う色をしてるからなんです。
　
　
サングラスをかければ、
朝日も夕暮れのように見えますね。
　
よく言う、
「人は色眼鏡をかけて世界を見ている。」
というやつなんですが、
　
これの本当の意味を理解すると
人とのすれ違いも減るし

視野が広がって
人を許せるようになって

話がうまくなって
人の話を聞けるようになって
心も広くなっちゃう
　
そんな深ーい話です。
　
　
　
人は、ありのまま世界を見ることは出来ません。
　
外界の情報を得るときに必ず
以下の３つのフィルターを通した情報を、
自分の都合のいいように解釈しています。
　
　『感覚のフィルター』
　『知識のフィルター』
　『価値のフィルター』
　
心理学の専門的な知識ですが、
出来る限りわかりやすく
説明していきますね。
　
　
　
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　感覚のフィルター
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これは、いわゆる五感です。
　
「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」
この５つの感覚器を通して、私達は
外界の情報を得ることが出来ます。
　
逆に言うと、この五感で
受け取れない情報は入ってきません。
　
　
例えば、紫外線と赤外線は
実在する光にもかかわらず
人間には見ることは出来ません。
　
モスキート音は、耳が若い人には聞こえて、
加齢とともにだんだん聞き取れなくなっていきます。
　
　
この五感の知覚によって
見ている世界の差異が生まれるのが、
「感覚のフィルター」です。
　
違う方向を見ていたら
そりゃー見える景色が違うよね、
という簡単なお話です。
　
　
このフィルターだけだったら簡単なんですが、　
同じ映画を見たり、同じ本を読んだのに、
感想が全く違うのはなぜでしょうか？
　
それは、
次の２つのフィルターが
大きく関係しているからです。
　
　
　
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　知識のフィルター
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その名の通り、それを
「知っているかどうか」で情報の
受け取り方が変わってしまうというものです。
　
以前、バリ島を旅行した時、
街で客引きに声をかけられまくりました。
　
でも、僕はバリ語が全くわからないので、
何を言われているのかわかりません。
（ちょっと怖いだけです（笑））
　
でも、バリ語が分かる人にとっては、
一つひとつの言葉の意味がわかるわけですよね。
　
　
この違いは語学という「知識」を持っているということです。
　
　
また、車の免許を持ってる人なら
分かると思うんですが、
　
教習所に通い始めた頃から、
誰かの車に乗せてもらうと
「ブレーキ！！早くっ！」とか
「自転車ジャマ！！」って
ドキドキするようになりませんでしたか？（笑）
　
自分が運転したことがあるから、
今までと違って見えるんですね。
　
　
この『感覚のフィルター』と
『知識のフィルター』は、
わかりやすくて把握しやすいものです。
　
最後の『価値のフィルター』は
外から全く見えず、把握し辛い上に
人の感情を大きく動かす一番大きな要素になっています。
　
　
　
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　価値のフィルター
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その人にとって何が重要かを決める
基準となるフィルターです。（＝価値観）
　
このフィルターを通った情報は、
　
　善か、悪か
　重要か、どうでもいいか
　正しいか、間違っているか
　美しいか、醜いか
　好きか、嫌いか
　
という情報に振り分けられます。
　
　
例えば、僕らにとって犬はペットで、
心を癒してくれる家族であったり、
爆弾や麻薬や不審者など、危険を検知してくれる
頼もしいパートナーにもなり得る存在です。
　
一方、宗教によっては不浄の存在とされていて、
「犬に触ってしまったら７回手を洗え」
とまで言われ、忌み嫌われているそうです。
　
　
ゴキブリとかイナゴとかを気持ち悪いと思い、
昆虫食なんて食べたくないと感じる人が多いともいます。
でも地域によっては貴重なタンパク源であり、
ご馳走だったりするわけです。
　
日本人が普通に食べてる、タコとかエビも、
冷静に見たら相当エグい見た目してますからね。
　
　
人によって、価値があるものも嫌いなものも、千差万別というわけです。
　
　
　
頑固な人や、感情的に不安定な人は、
価値フィルターが何重にも重なりあって
その人だけの世界が出来上がっています。
　
　
何を言われてもご機嫌な人もいれば、
どう褒めても卑屈になる人もいますよね。　
　
あれは本人の価値のフィルターによって
結果が変わっているというわけです。
　
　
　
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さて、ここまで
　
　『感覚のフィルター』
　『知識のフィルター』
　『価値のフィルター』
　
この３つのフィルターの解説を読んできて、
「ふむふむ、そういうことかー。」と
納得してもらえたと思います。
　
　
こういう【原理】を知ると
何が良いかというと、
　
意見のすれ違いの原因が
分かるようになるので
問題が解決しやすくなるんです。
　
　
今度、意見のすれ違いが起こったら、
「どのフィルターが原因だろう？」
と考えてみてください。
　
　
例えば、
喧嘩したカップルだとすると、
　
彼女がまだ不機嫌そうに見えるのは、
単純に「ごめんね」って謝りの言葉が
聞こえてなかったのかな？
（＝感覚のフィルター）
　
メールを返せなかった理由が、
俺が携帯を失くしたからだって
知らないのかな？
（＝知識のフィルター）
　
そもそも「好きだったら
毎日メールするもの」と思ってるのかな？
（＝価値のフィルター）
　
　
こんな風に、どこで引っかかってるのか
当たりをつけやすくなります。
　
　
痴話喧嘩から、宗教戦争まで、
スケールは違えど、人間がすれ違う原因は
この３つのフィルターに起因しています。
　
　
「あれ？なんかおかしいな？」
　
今後人間関係の中でそう思ったら、
この３つのフィルターの存在を
思い出してみてください。
　　
落ち着いて２人の間のすれ違いを
一つひとつ紐解いていければ、
　
必ず分かり合えますからね。

048【喧嘩やすれ違いが起こる原因はたった「３つ」だけ】