139【成功の本質(誰も言わない、本当のこと)】
ある日の夜、寝る直前にベッドの中で突然、
衝撃的なひらめきが降りてきました。
『大したことないことを、
さも凄いかのように語る能力は、
ものすごく大事なんだ!』
何を言ってるんだ?と思うかもしれませんが
とっても重要で、人生の真理に通じる話です。
ぼーっと聞いてると流してしまうそうな
この言葉の【真意】を、詳しく解説していきます。
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大人の教育・子供の教育
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人にものを教える時に、知っておくべき注意点は、
相手が、「大人」か「子供」かによって
教え方を変える必要があるということです。
相手が子供の場合は
「ものすごく複雑なことでも
ものすごく簡単にシンプルに」
伝えないと聞いてもらえません。
逆に、
相手が大人の場合は、
「本当は単純なことでも、
ものすごく複雑に難しく」
伝えないと聞く耳を持ってもらえません。
これが人にものを教える時の注意点です。
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Amazonの辛辣レビューの真相
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有名著者の本のレビューなどで
こういった内容を目にすることがあります。
↓ ↓ ↓
『いつものごとく派手な語り口だけど、
本の内容は、至ってシンプル。
こんなにページ数必要ない。』
『簡単で当たり前のことを、
鬼の首を獲ったかのように
さも物凄いことかのように
仰々しく語るのはあきあきする。』
これらは、批判的なレビューであり、
低評価をしているわけなんですが、
こんなレビューが書かれる本を読んでも、
先程言った「大人は複雑に伝えないと聞かない」
という現実が見え隠れします。
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難しいことなんて、ホントはいらない
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僕がこれまでの人生で、
数千人のコーチング・コンサルをする中で
沢山の人を成功に導いてきて、感じることは、
人生の成功にとって大切なことというのは、
「ものすごくシンプルで、簡単」だということです。
それこそ、子供でも知っているような
当たり前のことが大事だったりします。
・やると決めよう
・目標を持とう
・毎日続けよう
・上手く行ってる人と付き合おう
・悪い付き合いを減らそう
こんな感じです。
これって全部、小学生でも分かる内容なんですよね。
こういった
「アタリマエのこと」
「シンプルなこと」
をそのまま伝えると、
人は『そんなこと知ってるよ!』と
聞く耳を持ちません。
小学生、中学生で分かる内容を
わざわざ言われると、バカにされている
ように感じるのかもしれませんね。
バカにされてるとは感じなくても、
知っていることをアドバイスされてしまうと、
ついついうその内容を軽くみて、
行動の変化を起こしません。
大人に教育したり、
気づきを与える仕事をしている人は
途中で気づくんです。
『本当のことをそのまま伝えると
聞いてもらえないんだ・・・。』
だから、
単純なことをシンプルに伝えることを辞めて、
できるだけ複雑に伝えるための努力をします。
・裏付けにはすごい科学的根拠があるとか
・権威のある先生が膨大な時間をかけて証明した理論だとか
・最先端の技術を使った今までにないものだとか
・常識の逆をいくこととか
そういう「おっ?!」と思うことでないと
聞く耳を持ってくれないのが普通の大人なんです。
感覚値ですが、95%くらいは
アタリマエのことをそのまま伝えても聞いてくれません。
「目新しいことでないと聞く耳を持たない」
そういうフィルターが僕たちにはあります。
だから、逆に言うと
本当に大事なことは、もう既に知っていたり、
身近なところにあったり、
簡単に手に入ったりするという事です。
整理すると
「本当に大事なことは、シンプルで簡単。
ただ、人が聞きたいと思うのは複雑で難しいこと」
だということ。
だから
シンプルで簡単な事を、さも複雑で難しく、
すごいことを語っているかのように
聞かせる能力というのは必要な技術なんです
(この文章自体も、要点はシンプルなのに、手を変え品を変え、それっぽく語っています。そういうことです(笑))
だから、例えば
セミナー講師や、人に教える仕事をしたり、
ブログやSNSで人の役に立つ情報発信をしたい
と思った時に、難しいことを突き詰めて
研究する必要なんてないんです。
当たり前のことをちゃんと伝える。
ちゃんと届けるそのことが、
ものすごく大事になってきます。
これはもちろん、人に教える仕事でなくても、
自分の成功のための努力でも同じことが言えます。
自分の知識の外側のどこかにある
「成功の秘訣」を追い求めなくても、
今自分が知っている、
アタリマエのことをちゃんとやるだけで、
望む結果は手に入ってしまいます。
営業研修で語られる「ABC理論」というものがあります。
これは的を得ています。
A・・・「あ」たり前の事を
B・・・「バ」カみたいに
C・・・「ち」ゃんとやる
この頭文字でABC理論です(笑)
面白いですね。
めちゃくちゃ単純で馬鹿らしいことでも
こうやって「〜理論」と言われるだけで、
聞く耳持っちゃうのが大人の不思議なところです。
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ノウハウコレクターの心理
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さてさて、そろそろ同じことを何度も言われて
飽きてきたと思いますが、
「本当に大事なことは、シンプルで簡単。
ただ、人が聞きたいと思うのは複雑で難しいこと」
なのです。
これを勘違いして、
「難しいこと、物凄いことを身につけないと、
成功できない、人に価値提供できない」
と考えていると、
いろんなセミナーや本や教材で学び続けて学び続けて、
一向に結果は出ないけれど、知識だけは沢山ある
ノウハウコレクターになってしまいます。
ノウハウコレクターのマインドセットは、
「自分の知らないことが成功の秘訣」なので、
もう既に知っている「アタリマエのこと」、
本当に大切なシンプルなことを行動に移せません。
その結果、いつまで経っても成果が出ない
と、こういう事になるわけです。
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長々と語りすぎたのでまとめ
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みんなが知ってる「幸せの青い鳥」的な話を
手を変え品を変え語ってきたわけですが、
もう一度だけ繰り返すと、
本当に大事なことは、シンプルなんだけれども、
人は派手に外側をデコレーションされないと
目を向けてくれません。
このことをあなたに当てはめて考えてみましょう。
学ぶ側の立場だとしたら、
外見の派手さにとらわれるのではなく
シンプルな本質を見ようとしましょう。
自分が人に教える立場だとしたら、
シンプルで当たり前のことを、
さも難しい理論かのように
どう伝えられるかを考えて表現しましょう。
学びすぎて頭でっかちになっているとしたら、
今まで学んだ素晴らしい知識たちを一度横において、
小学生くらいの頭で考えて
「こうすればうまくいくんじゃない?」
と思いつくことに集中してみましょう。
成功するのは単純で、今回語った内容を
繰り返すとこういうことかなぁと思います。
参考になれば嬉しく思います。