先日、14年来の友人Tさんから久々にメッセージが来て、以下のような相談を受けました。
　
『夢叶った後、次の夢ってどうやって作った？』
『なんか、大学生とか社会人1年目とかで描いてたことだいたい叶ってしまって…
そして、次はもうちょっと違う性質の夢にしてみたいと思ってね。』

彼女は、自分の意見を持っていて、賢く、行動力があって、
キャリアウーマンで、家庭も大事にしている。
その上で、自分がやりたいと思った仕事を責任持って成し遂げて、
「自分がなりたい自分像」を体現してきた人です。
（※細かい近況は知りませんが、だいたいこんな感じのはずです。笑）

今まで、夢を叶えるために人生を駆け上がってきて、
念願叶って幸せなはずなのに・・・という感覚です。

実はこれ、なかなか贅沢な悩みなんですよね。

多くの人は、
・自分が心から望む夢や目標を達成出来ず、いつしか目指す事を諦めたり
・会社や他人から与えられた目標や責任を全うすることで精一杯だったり
・劣等感やフラストレーションを抱えて、刹那的な快楽や暇つぶしにふける
という毎日を送っています。

残念ながら、こんな状態の方が、世の中の多数派です。

一方で、Tさんの悩みは、今まで色々頑張ってきて、
夢や目標を叶えてきた人にとって共通の問題意識であることも事実です。

なので今回は、彼女とのやり取りした内容を抽象化して、
多くの人に役立つ形で、記事コンテンツにしてみたいと思います。

これからも沢山の夢や目標を達成していく
あなたにとっても、役に立つ内容になっています。

ざっくり結論を先に行ってしまうと、以下の２点が解決策になります。

（１）まず達成した自分を褒めて認める
（２）新しいことを色々やってみる（詳しくは後述）

では、詳しくお話していきますね。

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具体的な方法論の前に「ゴールの重要性」について
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さて、まずは質問です。
「あなたはいま、夢や目標がありますか？」

　
「ゴールがある人」つまり、情熱を傾ける夢や、心から達成したい目標がある人は、
毎日が充実しているし、周りからも輝いて見えます。

分野は問いません。
仕事でも、趣味でも、肉体改造でも、恋愛や結婚でも同じです。

ゴールが明確で、それに向かって頑張っている時は、

・心はワクワクするし、疲れていても頑張れます。
・辛いことがあっても、逆にそれを糧にさえできるものです。
・前に進んでいる実感があれば、充実感が心に満ちていきます。

そして、
念願のゴールを達成したら、それはもう幸せの絶頂です。

ですが…、
達成の余韻に慣れるまでに「次のゴール」がないと、
充実感が薄まっていき、伸び切ったゴムのように
幸福感を感じにくい毎日になってしまうことがあります。

これを僕は、
「ゴール達成後の賢者モード」と呼んでいます。

このモードに入った人は、こんな事を感じたりします。

『満たされているはずなのに、何か足りない気がする。』
『楽しいはずなのにハリがない。このままではいけない気がする。』
『幸せを感じられない自分は、何かおかしいのでは？』
『やりたいことが見つからず、ただ現状維持の毎日』
『前に進んでいるはずなのに、停滞している感じがする』

これらの感覚は全て、「達成後に次のゴールが無いこと」が原因です。

それではここから、
具体的な問題解決法について語っていきます。

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（１）まず達成した自分を褒めて認める
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ゴールを達成した後、次のゴールを見失った。

虚無感に襲われていたり、なんとなく不満足だったり、
次の目標が見つからないことに焦りを感じていたり・・・

どんな状態であったとしても、
意識は「未来」や「現在の不足」に向いています。

でもちょっと待って。
あなたは夢や目標を達成したんでしょう？

まず、その事をちゃんと認めて、
存分に自分を褒めて労うことから始めましょう。

だって、数年前には夢だったこととか
チャレンジングな目標を、すでに達成してしまったんです。

過去の自分から見れば、今の自分はヒーローなはず。

ゴールを達成するまでに
・頑張ってきたこと
・挫けそうになったけれど踏ん張ったときのこと
・失敗したけれどメゲずに挑戦し続けたこと
・自分はできると信じてきたこと
・自分独自の工夫やアイディア
・達成して得られたもの、こと、体験など

数々の素晴らしいモノや学びや体験を得ているはずです。

それらを紙に書き出しながら振り返ってみましょう。

書き出し終わったら、それを眺めながら、
自分の肩をポンポン叩いたり、自分で自分を抱きしめたり、頭を撫でたりしながら、
「凄い！よく頑張ってきたね！」
と自分を認めてあげましょう。

そうやって、褒めて労って、認めてあげられるだけのことを、
あなたはしてきたんですから。

達成を振り返って、味わい尽くしてから、次の段階に進みましょう。

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（２）新しいことを色々やってみる
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自分を、褒めて、労って、認めたら、次の段階です。
（※（１）を飛ばしていきなり具体的な事をやっても良いのですが、出来れば段階を踏むのがオススメです。）

簡単に言うと、次のゴールを見つけるために
『色々とジタバタしてみましょう』という話です。

心から望むゴールって、その名の通り
心が動かないと本物ではありません。

だから、「来月までに次のゴールを見つける！」って意気込んでも、
かならず見つかるものではないんですよね。
だから、ゴールを見つけやすくする方策を具体的にいくつか紹介するので、
色々やってみてください、というお話です。

これは恋愛に例えるとイメージしやすいでしょう。

「心から好きな人を作りたい」と思っても、
期限を決めて絶対達成できるものではありませんよね。

もちろん、
「自然な出会い」を求めつつも、今まで通りの生活ルーティンを続けていたら望みが薄いので、

人に紹介を頼んだり、マッチングアプリや相談所に登録したり、
新しい人と会える機会を増やしていくことで、
「心から好きな人」が出来やすい環境に、自分の身を置くことが重要なわけです。

言いたいことのイメージ、伝わりましたかね。

では、具体的な方法を紹介していきます。

（２-a）踊り場を楽しむ
（２-b）新しいモデル・メンターを探す
（２-c）夢リストを書く
（２-d）手を付けてみる

以下で、それぞれ解説します。

（２-a）踊り場を楽しむ

まず最初に紹介するのは、「次のゴールを無理に探さない」という方法です。
「なんじゃそら」と思うかもしれませんが、
コレとっても大事なことです。

成長、向上と達成だけが人生ではありません。

どんどん成長し、夢を実現していく人の人生であっても、
階段の「踊り場」のように停滞する時期を間に挟むものです。

停滞というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、
平和で安定していて、満たされた時間だともいえます。

ガシガシと目標達成に邁進する日々も充実していますが、
のんびりと満たされた時間を楽しんで、存分に味わうことも幸せの一つの形です。

せっかく頑張って目標達成したんですから、
しばらくダラダラとお休みする、というご褒美をもらってもバチは当たりません。

そして、休みが長く続くとだんだんと何かやりたくなってきます。
ウズウズと、新しいことを始めたいというエネルギーが湧いてくるものです。

また、
明確な目的もない生産性の低い毎日の中で出会う偶然の中に、
新しいゴールが見つかるきっかけが眠っていたりもするものです。

（２-b）新しいモデル・メンターを探す

これ以降は、能動的なゴール探しになっていきます。

「新しいモデル・メンターを探す」とは、
お手本になる先人を探すということです。

自分と似た価値観を持っていて、かつ、憧れられるような人

それは、
外見、内面、人間関係、家族関係、知識や見識、
事業、社会への影響力、資産規模、行動範囲、
アイディアや考え方など、どんな分野についてでも構いません。

「この人みたいになりたい」と思えるモデルが見つかれば、
次のゴールが明確になります。

ただ、SNSやパブリックな発信を
遠巻きに見ているだけでは、その人の実情はわかりません。

少しでも「この人良いかも」と思ったら
実際に会いに行くことです。

先の恋愛の例えで言うと、
・一目惚れするほどバッチリな人をいきなり見つけなくても良い
・「まあアリ」な人だったら一回デートしてみる
って感覚に近いでしょうか。

僕も過去に
「次の段階に進む時だな」と感じた時は、
新しいメンター探しをしていました。?

新しく、色んなセミナーやコンサルに出てみたり、
人の紹介で色んな人に会ってみたり、という具合です。

実際会ってみると、SNS越しでは分からない空気感が伝わってくるので、
『会いに行く』ということがほんとに重要です。

（２-c）夢リストを書く

基本に戻ろう、って話です。

まず夢を１００個書き出す。
もうすでに１００個書いてるなら３００個書き出す。
最低でも月に一回。定期的に見返して、書き足していくことです。

人間って馬鹿なので、「本当に大事なこと」でも忘れてしまいます。
だから定期的に自分にリマインドさせる必要があるんです。

冒頭の友人Tさんも、過去に夢リストを１００個以上書き出していたけれど、
最近は書き足したり、見直したりはあまりしていなかったようです。

やりとりの中で、夢リストのことを改めて伝えたら、
『そうなんだ。ますはその基本を、やり続けることやね。ありがとう〜スッキリ』
って返ってきました。

（２-d）手を付けてみる

これは、一つ前の「（２-c）夢リストを書く」にもつながるんですが、
夢リストに書いたことや、書いていなくても
やりたいと思ったことを実際にやってみるということです。

夢リストを書き出していると、ふと
「すぐ出来ることなのに、未来に先送りしていた」
って事に気づくことがあります。

僕が初めて夢リストを書いたのは、
2009年（当時23歳）だったんですが、?
そのリストの中にはこんなものがありました。

・CoCo壱番屋でトッピングし放題
・オイスターバーに行く
・ファミレスで値段を見ずに注文する

当時はかなりの極貧生活だったんですが、
それでもこの３つはすぐに叶えました。

後で振り返ると「なんでやらなかったんだろう？」
と思うほどハードルが低いものでした。

もうちょっとハードルが高いものも紹介しておくと

・本を出版する
・友達と北海道でスノボ旅
・家事代行を定期的に頼む

などもやってきました。

これらは、夢リストに書いていて、
定期的に見直していなかったら
やろうとも思わなかったことです。

夢リストに囚われず、
最近気になっていることに手を付けてみるのも一つの手です。

例えば、
・新しい習い事を始めてみる
・新しいコミュニティに参加してみる
・興味があるけど分厚くて読んでいなかった本を開いてみる
など。

手を付け始めてしまったら大変だから
保留したり後回しにしてきた事を、思い切って始めてみることです。

腰が重かったけど、やってみたら
どんどん引き込まれてしまうことがあります。

もしそうなったら、新しい「やりたいこと」が見つかったということです。

ここで重要なのは「始めること」「手を付けること」なので、
すぐに辞めてしまってもOKです。

僕はかなり前から、毎年沖縄に旅行に行っていて、
「いつか住んでみたい」と思っていたのを、
思い切って沖縄移住したことがありました。

半年くらいかけて準備して、沖縄に移住して。
でも、思ったのと違ったので、４ヶ月で退去して関西に返ってきました（笑）

そう。
手を付けてもすぐに辞めてもいいし、
やり始めたからって完遂する必要もない。
ダサくても、尻尾を巻いて逃げても良いのです。

そのうえで、「手を付けてみる」「はじめてみる」ということです。

なんとなく現状維持の生活を続けていても、
新しいゴールとの「自然な出会い」はありません。

だから、新しく、動いてみようって話です。

さて、僕から伝えられる具体策はこんなところです。

長くなってしまったので、最後に
ここまでの話をまとめましょう。

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まとめ
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ゴールがある人は、毎日が充実しているし、周りからも輝いて見えます。

ゴール達成をしたら幸せになれる。
だけど、ゴール達成の余韻に慣れるまでに「次のゴール」がないと、
充実感も幸福感も感じにくくなってしまう。

これを僕は「ゴール達成後の賢者モード」と呼んでいます。

【目標達成後の賢者モードを抜け出す方法】

この状態の具体的な問題解決法は

（１）まず達成した自分を褒めて認める
（２）新しいことを色々やってみる

という２つであり、（２）の詳細は以下の通り。

（２-a）踊り場を楽しむ
（２-b）新しいモデル・メンターを探す
（２-c）夢リストを書く
（２-d）手を付けてみる

他にも方法はあるかもしれませんが、
これだけでもかなり前に進めるはずです。

※もし他に「こういうのも効果的では？」と思う方法があれば、ぜひ教えてください(^^)

今日は、ゴール達成した後の「次のゴールの見つけ方」という
贅沢な悩み解決法について語りました。

この記事を読んでいるあなたは
今後もいろいろとゴールを達成していく人だと思うので、

いま役に立たなくても、今後必ずこの記事が役に立つことが出てくると思います。

心の片隅に、覚えておいてくださいね。

　＝　補足の追伸　＝

僕の友人Tさんは、ゴールを達成して
「幸せに漂っているけどなんだか満たされない」という状態でした。

今回の記事ではこの状態についてフォーカスを当てて語っていますが、
「ゴール達成したのに満たされない」という辛いパターンも結構あります。

ゴールを達成しても幸福感が長続きせず、
・一瞬の興奮とともに、燃え尽きて空っぽになる
・疲れて動きたくなくなるが
・しばらくすると不安と焦りに駆り立てられて
・自分を追い立てて「より高い」目標を決めて自分に鞭打つ

こういう状態に陥ると、他人からは
「実績があって成功していた凄い人」と思われているのに、
本人としてはいつまでも欠乏感があり、焦りと不安と虚栄心でいっぱい
という孤独な不幸感にさいなまれることになります。

このパターンについては、また改めて別の機会に書くかもしれません。

このパターンの原因と解決法について興味があれば、
コメントやメッセージで催促してください（笑）

もし要望が多ければ、解説記事を書こうと思います。

　

216【目標達成後の賢者モードを抜け出す方法】